Plant microRNAs in larval food regulate honeybee caste development
http://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1006946
ハチの幼虫が働き蜂になるか、女王蜂になるのかはよく言われるロイヤルゼリーだけではなく、
働き蜂が集めてくる花粉のダンゴ(beebreadというんだそうで)にある植物のRNA, microRNAとよばれる分子によって働き蜂になるのが決まるそうだ。
ざっくりまとめると、
microRNAが、ロイヤルゼリーよりもbeebreadのほうに多く含まれている。
ロイヤルゼリーは働き蜂が分泌するので、蜂由来のRNA, microRNAが多くて、
beebreadは花粉がもとになっているので、植物由来のRNA, microRNAが多い。
で、その植物由来のRNAを食事とともに与えると身体の大きさが小さくなる。
分子メカニズムとしては、miR162aがmiTORに作用して...ということらしい(そのへんはよくわかんなかったしもうちょっと読んでみよう)
しかもおもしろいのは、社会性昆虫ではないDrosophila (ショウジョウバエ) でも似た作用があって、身体の重さや大きさがちいさくなるんだそうで。
率直に言って...すごいメカニズムだな...という感じと同時にどうやって共進化してきたの?って感じ
どうやらいろいろな植物間でmicroRNAは保存されているそうで、多少植生が違っても
microRNAの作用としては同じような感じになるっぽい。
うーむ、、、生物って不思議、、、
あと気になったのが、ほかの高等生物でも同じようなことって起きてるんだろうか?
たとえばヒトで食べたもののなかのmicroRNAが体を巡ってたとえば免疫を活性化するとか
あるいは腸内細菌になにがしかを影響を与えるとか
もうそこまで考えちゃうとだれも手出しできないくらい複雑な系になりそうだけど!
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