2017年9月15日金曜日

カッシーニと地球外生命体


さよならカッシーニ、ついに土星衝突軌道に突入
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/091100344/?s_cid=bpn_TopMR

今日の夜8時くらいにカッシーニが土星に衝突しました
カッシーニは1997年に打ち上げられた探査機で2004年に土星軌道に入りそれからずっと探査を続けてきました

いろいろと成果はたくさんありますが、生物を専門としている人間からするとやはり
エンケラダスに液体の海があることの発見
エンケラダスのプルーム(間欠泉)の発見
でしょうか。

エンケラダスというのは土星の衛星の1つです
なぜそんなところに液体の海だか間欠泉があることに生物の人が注目するの?というと
そこに地球外生命の可能性があるからです

第11回 高井研 私を氷衛星地球外生命探査に連れてって エンケラドゥスvsエウロパvsケレス(前編)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140708/406546/

詳しくは高井先生の記事を読んだ方がはるかにわかりやすいと思いますが
Q. なぜエンケラダスに注目するの?
A. そこに地球外生命がいる可能性があるから

Q. なぜ地球外生命がいると注目するの?
A. 地球の生命のはじまりやその成り立ちがわかる(かもしれない)から

なぜ地球の生命のはじまりを知るのに地球の外の生命を研究する必要があるんでしょうか
地球の生命というのはものすごい種類の生物がいますが、
その生物を構成する細胞、システムに着目すると1つのシステムから成り立つ生命と言ってよいです

生物の情報を書き込んでいるDNAはA、T、G、Cの塩基で構成され
その情報はRNAに転写され、20種類のアミノ酸を指定します

このシステムにはなにか必然性があるのか
ATGC 4つでなく別の4つの塩基ではいけないのか。あるいは6つや8つではいけないのか
タンパク質を構成するアミノ酸は20種類じゃなきゃいけないのか15種類とか30種類とかじゃいけないのか
(とりあえずタンパク質については20種以外のアミノ酸でも大丈夫)

あるいはまったく想像もしないようなシステムを使った生命が存在するのか
そもそも生命とはなんぞや?という根本的な問いに対する答えがでるかもしれないから着目しています

今回の探査では生命がいるかどうかの答えは出なかったけど、今後の探査に期待したいと思います




0 件のコメント:

コメントを投稿